[メルマガまとめ]愛犬のワクチン、本当に毎年必要?後悔しないために知っておきたいこと
- info6331039
- 8月7日
- 読了時間: 7分
2025年の春、子犬の頃から私のお店に通ってくださっていたワンちゃんが、
ワクチン接種の翌日に亡くなる😭という、とても悲しい出来事がありました。
業界仲間やSNSでは、ワクチンが原因で命を落とした話は耳にしていましたが、
まさか自分のお客さまが・・・!!??と、大きなショックを受けました😭😭😭
この出来事があって、「後悔しない選択をするために、ワクチン💉のことをもっと多くの人に知ってほしい」という思いから、今回、犬のワクチンについて、私が個人的に知っていることや考えをまとめました。
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内容をまとめたものです!
大前提:体調が悪いときは絶対に接種しない!
まず、最も重要なこととして、愛犬の体調が優れないときは、
ワクチン接種💉は、絶対にやめてください。
ワクチンは、弱めた病原体を体内に入れて、
免疫細胞にその病原体を記憶させることで、
次に侵入してきたときに素早く撃退できるようになります👊💢
簡単に言えば、軽~く感染させることで、
免疫細胞に病原体のことを覚えさせる、という仕組みです。
体が元気な状態であれば、免疫細胞が病原体を適切に処理してくれます。
でも、下痢・発熱・炎症などの体調不良の状態や、
病気にかかっているとき、
また、高齢で体力が低下しているときに、
弱~いながらも病原体が体に入ってくると、
免疫システムがわちゃわちゃになってしまって、
一気に体が弱ってしまうことがあります😱
病気を予防するための行為が、
かえって命を危険にさらすことになっては
本末転倒です。
一時的な体調不良であれば、
元気になるまで接種を延期すればいいんです!
接種の時期だからといって、ムリに打つ必要はありません。
持病がある・高齢といった健康リスクがあるなら、
「打たない」という選択肢も含めて、
かかりつけの獣医さんとよく相談しましょう。

ワクチンで予防できる病気とその抗体の持続期間
犬の混合ワクチンで予防できる病気はいくつかありますが、
特に致死率が高く、子犬🐶にとって非常に危険なのは、
この3種類👇です。
・パルボウイルス
・ジステンパーウイルス
・アデノウイルス
この3種類のウィルスを予防するのが「コアワクチン」と呼ばれ、
ほとんどの混合ワクチンに含まれています。
アメリカの研究機関の発表によると、
この3種のウィルスに対する抗体(記憶した病原体を攻撃する免疫システム)は、
3〜5年持続すると言われています。
実際アメリカでは、コアワクチンについては、
3年ごとの追加接種が推奨されているようです。
なぜ日本では毎年接種が推奨されるの?
では、なぜ日本では毎年接種が推奨されているのでしょうか?
その鍵を握るのが、「レプトスピラ」という細菌です。
多くの混合ワクチンには、コアワクチン以外に、
レプトスピラや犬パラインフルエンザウイルス、犬コロナウイルスといった
「ノンコアワクチン」が含まれています。
このうち、レプトスピラに対する抗体は
1年ほどしか持続しないため、
日本では毎年接種が推奨されているのです。
しかし、レプトスピラには、こんな👇特徴があります。
✅ ネズミや野生動物の尿から感染する
✅ 山や川、雨上がりの水たまりやぬかるみ、下水などに生息する
✅ 「細菌」なので、感染しても抗生物質が効く可能性がある
なので、以下のような生活スタイルのワンちゃんは、
レプトスピラに感染するリスクは低いと言えます。
🔵 道路が濡れているときには散歩に行かない
🔵 山歩きや川遊びなどのアウトドア活動をしない
🔵 不衛生な環境にあまりいない
このような環境であれば、レプトスピラが含まれない5種or6種混合ワクチンを選択し、
接種間隔も2〜3年に1回にできるかもしれません。

ワクチン接種によるリスクを減らす方法
ワクチンを接種することによるリスクとしては、
副作用(副反応)やアレルギー反応があります。
アレルギー反応のなかでも怖いのは、
アナフィラキシーショックという命にかかわる重篤な症状がでることです。
アレルギーや副作用の原因のひとつが、
抗体をできやすくするための添加物「アジュバント」だと言われています。
一般的に、コアワクチンにはアジュバントは使われていません。
が、レプトスピラを含むワクチンには使われていることが多いのです。
そのため、副作用が心配、アレルギー体質、過去に体調不良になったことがあるといった場合は、以下の選択肢を検討してみてください。
1. 混合ワクチンの種類を減らす
レプトスピラに感染するリスクが低い生活環境なら、
レプトスピラが含まれない5種(または6種)混合ワクチンを選ぶという選択肢があります。
ワクチンの種類が少ないほど、体への負担も小さくなります。
2. 抗体価検査を受ける
そもそも、なぜワクチンを接種するのかといえば、
怖い病原体に対する抗体をあらかじめ作っておくためです。
すでに抗体が十分にあれば、改めてワクチンを接種する必要はありません!
愛犬の体内にある抗体の量を調べるには、
「抗体価検査」という血液検査をします。
この検査で、コアワクチンの抗体が十分にあると判定されれば、
その年のワクチン接種はスキップすることができます。
※ ただし、この検査はコアワクチンの抗体しか調べられません。
レプトスピラやほかのノンコアワクチンのの抗体は検査できません!
アウトドア派のワンちゃんには向かない方法です!!
費用もワクチン接種よりやや高くなりますが、
副作用が心配な方にとっては、
安心を買うための有効な選択肢になるんじゃないでしょうか。
ワクチンに頼らない、本当の健康づくり
ワクチンは、特定の病原体に対する抗体を作ることで、
感染症のリスクを減らす有効な手段です。
しかし、ワクチンだけで犬の健康を守れるわけではありません。
ちょっと野球⚾に例えてみますね(笑)。
阪神タイガースの佐藤輝明選手が病原体🦍だとしましょう(笑)。
サトテル選手が苦手な「インコースの落ちる球」がワクチンで作られる抗体です。
経験上、この球⚾を投げれば、サトテル選手は空振りしてくれます。
でも、その球だけでは他の選手には通用しません。
森下選手や大山選手といった他のバッターにも対抗するためには、
速球や変化球など、いろんな球種(免疫機能)を揃え、
力強くコントロールの良い球🥎を投げ込む(免疫細胞を働かせる)必要があります。
ワクチンはあくまで特定の病原体に対する備えです。
サトテル選手だけ抑えていれば、試合に勝てるワケじゃないですよね?
力のある球🥎を投げなければ、ほかの選手に打ち込まれてしまいます。
もっと言えば、敵はタイガースだけじゃありません。
他の球団も含む無数のバッターに対応できないと、優勝できません。

どんな病原体(バッター)がきても勝てる体に!
ワクチンで予防できる病気なんて、
た~くさんの病原体のなかのほんの一握り。
重要なのは、どんな病原体が来ても体を守れるように、
愛犬自身の免疫力(バリア機能)を高めることです。
それには・・・
✔ 健康的な食事
✔ 適度な運動
✔ ストレスの少ない生活環境
を整えることで、愛犬が持っている免疫システムが、
ちゃんと働けるようになります。
ワクチンだけに頼るのではなく、
日々の健康づくりも大事にすることが、
結果的に愛犬の命を守ることにつながるのです。
ワクチンの接種は、愛犬の健康状態や生活環境、
そして副作用のリスクを総合的に考慮し、
獣医さんにもそれを伝えたうえで、よ~く相談して決めましょうね!

「免疫システムがちゃんと働くように日ごろからやっておくこと」が学べるのは・・・
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