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[メルマガまとめ]2025春の大事件簿その1『その油断が命取り⁉草むらの刺客💣マダニの恐怖』

マダニの恐怖

この春、お客さまワンコたちに「えっ⁉」と声を上げてしまうような

衝撃的な出来事が続きました。


ワンちゃんの飼い主さんには絶対に知っておいてほしいことばかりですので、

メールレターでお伝えした内容を1つの記事にまとめて共有します!


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😱目を疑う光景!右前足がマダニのウロコに…


トリマー生活25年の私でも初めて目にする光景でした。

3月初旬にご来店くださったワンちゃん。

飼い主さんが「なんだか前足を気にしているみたいで…」とおっしゃるので皮膚の状態を見てみると…

なんと、右前足の皮膚全面が、ウロコのようにマダニの大群で覆われていたのです!

(食事中の方、虫が苦手な方、本当にごめんなさい!)


しかし、これはどのワンちゃんにも起こりうる、命に直結する危険です。

そして、猛暑予想の日本列島では、これからの季節も他人事ではありません!!


なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。

原因は2つあります。


原因①:「まだ寒いから」という油断


1つ目の原因は、ノミ・ダニ予防薬を使っていなかったことです。

飼い主さんは「2月下旬から3月は寒かったから、まだ大丈夫だろう」と思っていたそうです。


たしかに今年の徳島は、2月下旬から3月にかけて雪が降るほど寒い日が続きました。

しかし、ポイントは1月から2月中旬にかけての気候です。


マダニは、気温が13℃以上になると活動を始めます。

今年の徳島は、1月から2月にかけて最高気温が13℃を超える日が何日もありました。


その間に、マダニたちは活動を開始していたのです!


住んでいる地域によって差はありますが、ぜひこの基準を覚えておいてください。


✅ 最高気温13℃以上・最低気温5℃以上になったらノミ・ダニ予防薬を始める!


「13℃と5℃」で覚えにくければ、「10℃と5℃」でいいです😤

「冬でもちょっと暖かくなったな」と感じる日が数日続いたら、

それが予防薬スタートの合図です!

マダニの発生は冬でも気温に注意!
最高気温10℃、最低気温5℃を超えたら予防開始!


原因②:草むらだけじゃない!マダニが潜む意外な場所


マダニが大量についてしまった2つ目の原因。

それは、ワンちゃんを歩かせる”場所”です。


飼い主さんは「草むらにはあまり行かせていない」とおっしゃっていましたが、よくよく話を聞いてみると、心当たりが一つだけありました。


それは、「落ち葉🍂が重なっている上を歩いた」ということ。


「ノミ・ダニ=草むら」というイメージが強いですが、

彼らは湿気と適度な温度がある場所で繁殖します。


つまり、湿った落ち葉が積もっている下は、マダニにとって絶好のすみかなのです。


お散歩の際は、以下の場所を警戒リストに入れて、できるだけ避けるようにしてください。

  • 草むら、茂み

  • 落ち葉が重なってしっとりしている地面

  • 自然公園などの遊歩道の舗装していないところ


犬の散歩で注意する場所
草・落ち葉のあるところにヤツ🦠がいる!

🥶死に至ることも…マダニが媒介する本当に怖い病気


マダニの本当の怖さは、吸血されることだけではありません。

マダニが持っている病原体をうつされることが最も危険です。


マダニは、いろんな病原体を持っていますが、そのなかでも

ワンコの命を脅かすほど怖い病気の代表が

「バベシア症」「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。


  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

    • 西日本全域で発生が報告されており、犬だけでなく人も感染し、死亡するケースがあります。

    • 徳島県で発見された病気ということもあり、地元では特に注意喚起されています。


  • バベシア症

    • 以前は西日本中心でしたが、温暖化の影響で**関東以西(関東も含む)**まで発生地域が北上しています。

    • 犬への感染報告は非常に多く、重症化すると命を落とすこともある恐ろしい病気です。


食いつく前は1〜2mmほどの小さな虫🦠が、

愛犬の命を奪う可能性があることを絶対に忘れないでください。



😭【重要】予防薬だけでは防げない?マダニ対策の真実


「うちは毎月、動物病院で予防薬をもらっているから大丈夫」

そう思っている飼い主さん、実はそこに大きな落とし穴があります。


一般的なノミ・ダニ予防薬は、ノミに対しては吸血される前に駆除する効果があります。


しかし、マダニに対しては少し効果の現れ方が違います


マダニ用の予防薬は、マダニがワンコに食いついて吸血し、体内に薬の成分が入ることで効果を発揮します。


つまり、薬の効果が出るのは吸血した後


もしそのマダニが病原体を持っていたら、吸血した時点で感染してしまうリスクがあるのです😱😱😱


実際に、毎月きちんと予防薬を使っていたにもかかわらず、バベシア症に感染してしまったワンちゃんが私のお客さまの中にもいました(幸い、その子は無事に回復しました)。


あ、ついでに言うと、冒頭のマダニ大量寄生のワンちゃんは、

幸いにも感染症にはかかっていませんでした😂

(ホントにラッキーでしたよ!!!)



💪今日からできる!愛犬をマダニから守る究極の方法


では、どうすれば愛犬をマダニの脅威から守れるのでしょうか。

それは、予防薬に頼りきるのではなく、物理的にマダニを避けることです。


✅ 草むらや落ち葉の積もった場所など、マダニがいそうな場所に近づかせない


まさに、これに尽きます😤


「草の匂いを嗅ぐのが好き」「草むらでしかトイレができない」という習慣は、

命を守る観点からは非常に危険です。


リードをしっかり持ち、飼い主さんのペースで安全な場所を歩くように心がけましょう。


犬の散歩では、草・葉っぱに近づけない!
リードをしっかり短く持てば、犬は草・葉っぱのほうには行けないハズ

リードの持ち方・歩き方・トイレのコントロールについては、

こちらの書籍に詳しく書いています👇

書籍『犬のしつけがうまい人がやっている55のこと』








(おまけ)プラスαの対策:虫よけスプレーの活用


お散歩前に、自然由来の虫よけスプレーを足やお腹周りに吹き付けておくのも、マダニがつく確率を少しでも減らす助けになるかもしれません。


  • 手作りする場合ゼラニウムの精油がおすすめ

  • 市販品を選ぶ場合ニームが使われているものがおすすめ


ただし、これはあくまで補助的な対策です。

「スプレーしたから大丈夫」と過信せず、

基本は「危険な場所に近づけない」ことを徹底してください。




【追記】獣医師も犠牲に…SFTSの現実


先日、こんなショッキングなニュースが報じられました。



SFTSに感染した猫を治療していた獣医師が亡くなるという痛ましい出来事です。

マダニの脅威は、決して他人事ではありません。


この記事を読んで、「怖い」と感じた今こそ、愛犬、そしてご自身の命を守るための行動を見直すときです。


正しい知識で、マダニから大切な家族を守りましょう!




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