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ワンコの「少食解消プロジェクト」について思うこと

更新日:5月22日


(※5/22追記のお知らせ

  まとめに「少食チェックリスト」画像を追加しました!)


今、ナチュラルな国産ペットフードで有名な「ドットわん」さんが、

愛犬の「食べてくれない」「食に興味がない」にお悩みの飼い主さんに向けて、

「少食解消プロジェクト」というのをやっています。


私は個人的に、「ドットわん」さんのペットフードメーカーとしてのコンセプト、商品の品質には絶大な信頼を置いていますので、自分の店でも「ドットわん」さんの商品を置かせてもらっています。


なので、今回の「少食解消プロジェクト」も事前に案内が来たのですが・・・


うちのお店は、このプロジェクトには参加しないことに決めました。


どうしてその結論になったのか、犬の「少食解消」について私がどういうふうに考えたのかをお伝えしたいと思います。


【目次】


そもそも本当に「少食」なのか?


体調に合わせて食事量を調節しているかも?


後出しトッピングしてませんか?




【本文】


その「少食」は”解消すべき”なの?


「うちの愛犬(コ)、ご飯(ドッグフード)を全然食べないんです・・・」

というご相談は、結構あります。

そこですぐに、美味しい(嗜好性の高い)フードやトッピング(フードに混ぜるもの)をご提案することはできます。


でも、私としては、その前に確認してほしいことがいくつかあります。

なぜなら、その犬(コ)が「少食でなければいけない」理由があるかもしれないからです。


それを無視して、がんばって食べさせようとすると、いろいろ不具合が起きてくるので・・・

まずは、ここであげる”理由”が当てはまらないかチェックしてから、少食解消に取り組んでもらえたらと思います。



そもそも本当に「少食」なのか?


●ドッグフードは食べないけど、おやつは食べる


おやつ(間食)を食べすぎていたら、そりゃー、主食(ドッグフード)は入らないってなりますよね😅

お菓子を食べすぎて、ご飯を食べない子供と一緒です(笑)。


おやつ(間食)は食べるけど、主食(ドッグフード)は食べない、というワンちゃんは、まずは、おやつ(間食)をやめてみましょう。


※ 「愛犬がおやつを欲しがるから(仕方ない)」とおっしゃる飼い主さん!

おやつを与えるかどうか決めるのは、あなたご自身です。

ワンちゃんがいくら欲しがっても、あなたが与えなければ食べませんよね。

あなたは愛犬に、おやつと主食、どちらを食べてほしいでしょうか?


・・・もし、どうしても愛犬におやつをあげるのが止められないのなら、

間食を主食になるもの(おやつっぽいドッグフード、総合栄養食タイプのおやつ、肉魚・野菜・炭水化物で手作りしたもの)にして、”主食をナシにする”という方法もあります。


☆おやつっぽいドッグフード



☆総合栄養食タイプのおやつ



☆おやつとしても使える手作りご飯レシピ本(電子書籍)


↑こちらの本には、私もレシピ提供しています♪



●もともとそんなに食事量を必要としていない


人間にも、めっちゃ食べる人とそんなに食べられない人がいるように、ワンコにも「もともと少食」なコもいます。


飼い主さんは「うちの愛犬(コ)、少食だわ~」と心配するけど、そのコにとっては、その量で足りている、ということも普通にあります。


体が小さいコ(体重2kg未満だったり)、活動量が少ないコは、必要としている食事の量が、飼い主さんが思っているより少ないことも多いのです。


では、今の食事量で足りているかどうか判断するには?


・・・簡単です!痩せてなければ、足りてます(笑)。


ここで大事なのが、うちの愛犬(コ)が痩せているのか、標準体型なのか、はたまた太っているのか、をちゃんと判断できるかどうか、です!


ワンちゃんが太っているか痩せているかを判断するのは、体重ではありません!!


動物病院で、獣医さんが必ずチェックしているのが、

ボディコンディションスコア(BCS)です。



これは、おうちで簡単にチェックすることができます。


ポイントは3か所🤟

(1)背中をなでたら、背骨がコツコツ手に当たるかどうか

(2)脇腹をなでたら、肋骨が手にうっすら当たるかどうか

(3)上から見たときに、腰にくびれがあるかどうか


このチェックで理想体型(以上(笑))であれば、食事量は足りているので、「少食」と心配する必要はありません!!



●フードに書いてある「1日量の目安」を基準にしている


ペットフードの袋には、必ず体重ごとの「1日量の目安」が書かれています。

でも、これはあくまで「目安」です!


興奮しやすくよく動くコ、おっとりしてあまり動かないコ、

筋肉がしっかりついているコ、ついていないコ、

1日1時間以上お散歩に行くコ、30分以下のコ、

そのコそのコによって、必要なカロリー・栄養素は変わります。


筋肉があまりついてなくて、運動も好きじゃなく、おっとりした性格のコなら、袋に書いてある食事量は必要ないかもしれません。


「1日量の目安」は、あくまでも「目安」!

「目標」ではありません!!!😤


前項のボディコンディションスコアをチェックして、標準体型(以上(笑))であれば、

「目安量」より少なくていいんです!



●体形チェックが甘い😅


飼い主さんによっては、「どのくらいが標準体型なのか」の基準が甘い😅ことがあります。


上のボディコンディションスコアで、BCS4(やや肥満)くらいがちょうど良い(カワイイ)と思っている飼い主さんだと、BCS3(理想的)だと「もっと食べさせなくては!」と思ってしまうかもしれません。

”自分の基準”ではなく(笑)、客観的な基準で、愛犬の体型チェックをしてみてください♪

(たいてい、動物病院でチェックしてくれます)



●食べ飽きしている


小型犬・超小型犬に多いのですが、同じものを食べ続けると、飽きてしまって食べなくなることがあります。


これは、単にワガママというわけではなく(ワガママの場合もある)、同じものを食べ続けると栄養に偏りが出てしまうため、体が自然と拒否する、というか、体の防御機能の1つです。


これは、総合栄養食(ペットフード)を食べていても起こります。


その場合、フードを3種類くらい用意して(できれば、メーカー違いで)、ローテーションする、フードに季節のお野菜や茹でたお肉・お魚を混ぜる、などで対応できます。


ローテーションは、毎日違うフードにしてもいいし、1週間ごとに切り替えてもいいし、毎日量の比率を変えて混ぜてもいいし(混ぜる場合は、量が増えやすいので注意!)。


あなたのワンちゃんが飽きないペースを見極めてください♪





●食器の素材がキライ


ステンレスが歯に当たる感触がイヤ、

食べているとカチャカチャ鳴るのが気になる、

プラスチックや陶器の釉薬にアレルギーがあって口がムズムズする、

などなど、食べ物のほうじゃなく、食器の質が気に入らない・苦手なこともあります。



食器を見せたら逃げる、食べ始めるけどすぐやめてしまう、という場合は、食器の素材を替えてみてもいいかもしれません。



●歯が痛い


ワンちゃんに多い歯周病。

歯がグラグラしている、歯茎が腫れている、という場合、食べたくても歯が痛くて食べられません😭


口周りを触られるのをイヤがる、口臭がする、歯茎から出血している、などの場合、すぐに動物病院に行って相談してください。(できれば、歯科が専門・得意な病院がいいです)


※ そうならないように、歯磨きで予防したい・・・けど、なかなか歯磨きさせてくれない場合は↓の本で練習するか、


うちの↓しつけ体験レッスン(四国・徳島)をご利用ください♪




体調に合わせて食事量を調節しているかも?


●体調不良で「食べられない」


人間も、風邪気味だったり、胃腸にトラブルがあったりすると、食欲がなくなることがありますよね。


「食べ物を消化する」には、想像以上にエネルギーが使われます。

また、食べ物を消化&吸収するためには、胃腸を始め、体中の細胞が働かないといけないので、その間、体は休むことができません。


体に不調があるとき、動物には”休息”が必要です。


昔から、「野良猫はケガや病気をしたら、軒下で飲まず食わずでずっとうずくまっている」なんて、よく聞きませんか?

これは、食べ物を消化するのに必要なエネルギーをカットして、体が回復することにエネルギーを回しているのです。

あなたの愛犬が少食なのは、もしかしたら、胃腸や体のどこかに不調があるからかもしれません。

不調を回復させるために「食べない」、もしくは、不調があってしんどいから「食べられない」のかもしれません。


そんなときにムリに食べさせたら、体が休息できなくて、余計に不調を長引かせてしまう可能性があります。


体調不良で「食べない」「食べられない」のであれば、ムリに食べさせるのではなく、まずは、体調の回復を優先させましょう。


(※ただし、「食べない」ことでそもそものエネルギーが足りない状態にまでなっているなら、食べさせる必要があるので、動物病院でよく相談してください。)




後出しトッピングしてませんか?


●食べなければ「もっと美味しいものが出てくる」


少食を心配する飼い主さんが、よくやってしまいがちなのが、

1度出したフードに、”美味しいもの”をあとから混ぜてあげる

「後出しトッピング」です😅


これをやってしまうと、ワンちゃんは最初に出されたご飯は食べなくなります!😂😂

だって、「食べずに待ってたら、美味しいものが出てくる」んですもん(笑)。


私は、フードになにか(美味しいもの)を混ぜる「トッピング」自体はしてもいいと思ってます。

(茹で野菜をゆで汁と一緒に混ぜるのをオススメしているくらいです!)


ただ、”後から追加”は絶対ダメ!!!🤣🤣🤣


「食べない」と「イイコト」があるなら、

最初から食べるメリット、全然ないですよね(笑)


トッピングするなら、はじめから混ぜましょう👍



まとめ


私が、今回のドットわんさんの「少食解消プロジェクト」には参加しないことに決めた理由は・・・


その心配(少食)は、ホントに心配すべきこと・解消すべきことなのかどうかチェックしてほしいからです!


私たちは、愛犬に「健康でハッピーに長生きしてほしい」ワケですよね。

それが”目的”のはずです。


「食べさせる(少食解消する)」のは、そのための”手段”の1つです。


でも、体調不良なりなんなりがあると「(ムリに)食べさせる」ことが、愛犬の健康を損なうこともあるわけです。


「食べさせる(少食解消する)」ことが”目的”になってしまうと、

本当に望んでいること=愛犬が健康でハッピーで長生き、が実現できない可能性があります。


目的と手段を一緒くたにしてしまうと、望む結果に繋がらないことが多いです。


まずは、こちらのチェックシートで、

「うちの愛犬(コ)の少食は、ホントに改善なのか?食事以外に問題はないか?」

をチェックしてみてください!



「上のリストに全部チェックが入っても、食事量が少ない」

「うちのコは、質の良い食事じゃないと食べないかも」と思ったら、

↓コチラを利用してみるといいと思います!




このコラムで、ここまで紹介したことがどれも当てはまらなければ、

「ドットわん」さんがおっしゃるように、食材の品質・香りが問題なのかもしれません。


犬猫さんたちは、人間よりは自然(野生)に近い動物なので、

素材の質・添加物の有無などに敏感なことがあります。


これは、少食じゃなくてもいえることですが、

We are what we eat.(私たちは食べたものでできている)

ので、やっぱり、大事な愛犬愛猫に食べさせるものは、

質が良いものがいいですよね。


その点、「ドットわん」さんのフード・おやつ・トッピングは、香りがホントに美味しそうで、実際に食べても美味しいです😋


(チキン系・お魚系・お野菜系は、私が試食してます。ただ私は、チーズ・納豆が苦手なので😆、そちらはスタッフが試食して「いくらでも食べられます!(←それ、商品なんだけど😵)」と絶賛してました(笑))


この記事で紹介しているフード・おやつ(ドットわんさん含む)は、

私のお店「ドッグル松茂」(四国・徳島県)で販売しています♪

実際に手に取ってみたい、送料を気にせず少量から購入したい、

という方は、ぜひお気軽にご来店ください♥


また、ペットの食餌について「もっと知りたい!」「なみ先生みたいに詳しくなりたい!」と思われましたら、ドッグル松茂で開催している『APNA(R) ペット食育講座』がオススメです💃


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